腰の圧迫骨折レポート
意識してもらいたいポイント
圧迫骨折は10年生存率が下がると言われる。
骨粗鬆症が原因で1番多い骨折が腰の圧迫骨折。(厳密には胸椎と腰椎の間が好発)
70代の25%,80代以上では約半数。
危険因子は年齢、骨密度、性別、家族歴、ステロイド薬使用など
転倒により起こる。手をつける人は手を、横や後ろに尻もちをついて起こる。
圧迫骨折をすると更にしやすくなる。
- 圧迫骨折一箇所→3.2倍
- 圧迫骨折二箇所→9.8倍
- 圧迫骨折三箇所→23.3倍
圧迫骨折をした所の近くの骨に負荷がかかるので更に骨折しやすい。
圧迫骨折の症状
・起き上がり動作が最も多い。
・歩いたり、立ってしまえば比較的に痛くない。
・痛みなどの症状がない場合もある。
・背中が丸くなる。
・消化器症状や心肺機能の低下
※10年後の死亡リスクが上がる
※骨折がくっついた後にも痛みが残る。
こんな人も要注意
25歳時の身長から4センチ以上の身長低下した人は圧迫骨折をしていなくても圧迫骨折のリスクは2.8倍
骨粗鬆症、骨強度について
骨強度の低下
骨密度≒骨量
骨質:骨代謝の速さ、など
密度と量が重要。
※圧迫骨折があれば骨粗鬆症と診断される。
圧迫骨折の経過
3ヶ月で痛み、生活の質、動きは大きく改善する。
年齢、圧迫骨折の箇所が増えると腰痛は残りやすい。
※6ヶ月で8割の人は骨がくっつく。痛みがなくても骨はくっついていない。2割はくっつかない。
安静にする期間は腰に体重かけない(理想は2週間)。攻めるリハビリはNG。
コルセットの効果はハッキリしない。人によって変わる。
腰骨にかかる負荷
立位<座位<前屈
立位と比べて、平地歩行(約171%)、階段(約265%)登り>降り、歩行が早いほど強い負荷、歩行器使用で大幅減少(立位の約62%)、松葉杖使用では変化なし。
重心の前方移動は負担増。
※荷物は両手に均等orリュックの使用
体幹の筋収縮が有効
ブレーシング
- お腹を軽く膨らませるように息を吸う(7〜8割程度)
- 膨らんだお腹を絞めるイメージで腹筋を絞める
- 腹筋の斜め横の筋が収縮するのを確認。
- 収縮を維持したまま、呼吸や会話、動作が出来る様に練習する。
ブレーシングをしながら痛かった動作をすると痛みが軽減する場合、腹筋の収縮・腹腔内圧の低下が症状の発生に関係。
理論上、ブレーシングをしながら動作をすると圧迫骨折にかかる負荷は減る。予防にもなる。
圧迫骨折をしないために日常生活で意識するポイント
- 背中を丸めるのではなく腰、膝、足首を曲げる
- 胴体を捻るのではなく、胴体・膝・つま先が同じ方向へ向くように回る
- 物を持つときは体の近くで持ち、体の横で持つ際は両手に均等に分散させる
- 急な動きはせず、ゆっくりとコントロールされた動きをする
適度な運動、歩行を継続することにより骨密度、骨質が向上し圧迫骨折のリスクは減る。
骨粗鬆症に対する推奨運動
- 骨密度を最大にするための抵抗運動と衝撃運動※
- 転倒を減らすために筋力とバランスを改善する
- 姿勢を改善し、転倒・圧迫骨折のリスクを減らす
人によって、運動負荷が異なる。